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睡眠習慣改善のための短期入院プログラム

鳴門シーガル病院

睡眠習慣改善のための短期入院プログラムを開始します

 睡眠障害といえば不眠症閉塞性睡眠時無呼吸症候群などが真っ先に浮かんできますが、その他にも、朝からなかなか起きられない。いつの間にか昼夜逆転の生活に陥って、自力で脱却できない。気が付けば引きこもってしまっているなど生活習慣に直接関与し、自分自身やご家族にも影響を及ぼすケースがあります。このような睡眠障害を克服し正常な睡眠習慣を取り戻したいという方へ、このたび短期入院プログラムを立ち上げました。睡眠習慣改善に特化した形での短期入院プログラムですので、現在治療中の疾患の有無は問いません。入院期間の目安は2~4週間ですが、状態によって期間が変わる可能性があります。

「インソムノグラフ」を導入しました

 朝の起床困難、昼夜逆転傾向は睡眠のリズムパターンが後ろにずれる睡眠相後退症候群が大きな要因です。当院では令和6年4月からインソムノグラフを導入し、終夜睡眠ポリグラフ検査に準ずる精度で睡眠状態の把握が可能となりました。治療を進めていくために、まず入院前の睡眠状態を測定し、客観的な視点から自身の睡眠状態を把握します。そして解析の結果を見ながら、どのような点を変えなければならないか説明や相談を行い、睡眠習慣の改善を図っていきます。

治療内容について

 この入院プログラムではスマホに依存している傾向が強ければスマホを、ゲームに依存している傾向があればゲームを一定時間預かって制限をかけます。それらが不眠の大きな原因になっている可能性がありますので、予めご了承お願いします。

 睡眠相後退症候群では、脳内のリズム時計機構に不具合が生じています。その調整には、まず朝方に強い光を目から入れることが必要です。しかし、自宅で遅くまで寝ている状態では非常に困難です。当院では光療法を午前中に受けていただくことができます。この治療は一度では効果はなく、継続して行うことにより習慣化しなければなりません。光を浴びている時間中は朝食を食べながらでも、好きな音楽を聴きながらでも、あるいは読書をしながら過ごされても結構です。

 また、必要に応じてメラトニン受容体に働く薬剤の併用を行います。体内のメラトニン濃度の上昇は睡眠の誘導には欠かせない条件ですが、不眠症に長く悩んでおられるケースでは、その上昇がうまく働かないことがあるため人為的に働きかけていきます。

 そして、体を動かすことは当然ながら重要です。自宅にひきこもっていると、どうしても人目が気になり、外へ出るのが難しいと思います。当院の環境下では、人目を気にすることなく運動に励むことが可能です。まずは阿波井神社まで歩いての散歩から始め、慣れてくれば軽いランニングに切り替えていきましょう。また、室内運動用のリハビリトレーニング室もあるので、それも活用できます。そして、当院ならではのアクティビティとして敷地内で海釣りを楽しめるのも大きな特徴です。

 その他のサポートとして、健康運動指導士の資格を有する栄養士が栄養指導と併せてプログラムを作成し、運動の継続指導に関わっていきます。また、運動やレクレーションについては作業療法士も積極的にアドバイスをいたします。ご要望があれば、公認心理師によるカウンセリングを受けることもできます。このように多職種が関わって多彩な入院生活を支えていきますので、安心して治療に専念できます。この短期入院プログラムにご興味、ご関心がある方はご遠慮なく病院までお問合せ、ご見学のご希望をお伝えください。(※インソムノグラフは任意の紹介オプションであり、その使用を強制するわけではありません。)

お問い合わせ先:鳴門シーガル病院 TEL:088-688-0011(代)

光療法の様子
リハビリトレーニング室
鳴門シーガル病院 敷地外観

当院にはこんな歴史が・・・

 病院敷地に隣接する阿波井神社は弘法大師 空海ゆかりの地です。空海を寵愛した嵯峨天皇の皇女が気鬱の病(今のうつ病)になり、天皇が空海に姫のことを相談されました。そして空海が療養の地として選んだ場所こそ、1200年前の阿波井神社です。

 このような歴史背景をふまえ、風光明媚な瀬戸内海国立公園内にある当院では、自分の生活をもう一度リセットしたいと望まれている方を全国から受け入れようと考えています。嵯峨天皇のお姫様はこの地で水行に励まれ、無事に気鬱の病を克服されて天皇の待つ都へと帰られました。入院を希望される皆様がその故事にちなんだ経過に至ることを切に願っています。

 その他にも、昭和初期における近代的病院としての当院の設立・開院にあたっては、「日本精神医学の父」で東京帝国大学医科大学教授(精神病学講座)、都立松澤病院院長であった呉秀三先生のご指導とご関与を承った歴史的経緯があります。
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